エルガー/威風堂々 作品39 (Edward Elgar : Pomp and Circumstance, Op.39) |
エルガーの作品中、もっとも有名なものはなんと申しても行進曲「威風堂々」の第1番ということになりましょう。とりわけ、この曲のトリオ主題は「希望と栄光の国」として英国の第二の国歌とされております。
エルガーが軍隊行進曲として「威風堂々」を作曲したのは1901年。2年前に書いた「エニグマ変奏曲」で一躍話題の人となり、1900年作のオラトリオ「ゲロンティアスの夢」でさらに評価を高めたエルガー。そして「威風堂々」の第1番は、エルガーの名声を決定的なものといたしました。 ところで「Pomp and Circumstance」という曲名は、シェイクスピアの「オセロ」の台詞に拠るものですが、この邦訳「威風堂々」は名訳であろうかと存じます。残念ながら、訳者が誰なのかはよくわかりません。
「威風堂々」は全5曲から成る軍隊行進曲集でございます。作品番号は39となっておりますが、作曲年代には幅があり、同時期に一気に作られたものではありません。
全5曲を通して見てみますと、やはり第1番がずば抜けているように思われます。どの曲も基本的には行進曲とトリオという構成で、多くの場合コーダにトリオの主題が現れる、という形をとっておりますが、行進曲にしてもトリオにしても、第1番の水準に達している曲はなさそうです。
ここでは「威風堂々」の全曲を、ピアノ独奏曲として演奏してみることにいたしました。
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◇あそびのエトセトラに戻ります◇ | ||
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◇編曲:A. シュミット/V. ヘリー=ハッチンソン ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma |