◇「ボリス・ゴドゥノフ」第3幕のあらすじ◇ |
文中、この色で表示されておりますのは、オペラの中の主要人物でございます。 |
第3幕は2つの場からできております。 第1場はポーランド、サンドロミルのムニシェック城内のマリーナの化粧室。
マリーナはポーランドの有力貴族ムニシェック家の令嬢でございますが、退屈な日々に飽き飽きしながら鏡に向かっております。
そういうマリーナにとって、ある日突然現れたディミトリー(つまり、修道院を脱走したグリゴリーのことですね)は魅力的。なにしろ、この男は自称ロシアの皇太子なのですから。
マリーナがひとり興奮しておりますと、ジェスイット僧のランゴーニが登場いたします。ジェスイットと申しますのは、まぁローマ・カトリックの一派でございますね。このランゴーニは、ディミトリーを利用して、ロシア正教会(ギリシア正教)をカトリック化しようと企んでおります。 第2場はムニシェック城内の庭園、泉のほとりでございます。 月光のもと、ディミトリーがひとりマリーナを待ちわびておりますと、ランゴーニが現れてカトリックへの改宗を促し、結局ディミトリーは改宗を決意いたします。
城に招かれていた客たちが続々と現れ、華麗なポロネーズが繰り広げられます。
さて、ポロネーズが終わり、ひと気のなくなった泉のほとり。 ともかく、壮麗な愛の二重唱で幕は閉じるのでございました。 |
(2009.1.4〜2.16/Jun-T)
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