セレナーデ 第2番 イ長調 作品16
(J. Brahms : Serenade No.2 in A Major, Op.16)

デトモルト時代、すなわちブラームス20歳代半ばの時期に書かれた2つのセレナーデの2番目の曲。第1番とほぼ同じ時期、1857年または58年頃に着手し、1859年にひとまず完成、1860年2月に公開初演され、7月に手を加えて出来上がった作品でございます。
古典派時代の2管編成フル・オーケストラのために書かれた第1番と異なり、第2番の管弦楽編成はかなり特殊なものとなっております。すなわち、各2本の木管とホルン、そしてヴァイオリンを排除したヴィオラ、チェロ、コントラバスによる弦楽合奏。曲の雰囲気も開放的な第1番とは対照的に、慎ましく内省的な作風となっております。

全曲は5つの楽章から成り、中央のパッサカリアふうの暗く重い第3楽章を、静かな森の息吹を感じさせる第1楽章と活発なスケルツォの第2楽章、穏やかなメヌエットの第4楽章と躍動的な第5楽章が前後で挟み込むという形をとります。

ここではこの曲を、ブラームス自身によるピアノ連弾版でお聴きください。
ピアノによるセレナーデ第2番、お楽しみいただければ幸甚です。

(2025.1.16〜1.23)


第1楽章/アレグロ・モデラート (I. Allegro moderato) 
第2楽章/スケルツォ:ヴィヴァーチェ (II. Scherzo : Vivace) 
第3楽章/アダージョ・ノン・トロッポ (III. Adagio non troppo) 
第4楽章/クァジ・メヌエット (IV. Quasi Menuetto) 
第5楽章/ロンド:アレグロ (V. Rondo : Allegro) 

セレナーデ第2番イ長調 作品16・全曲連続再生 

◇「ブラームス/管弦楽曲集」に戻ります◇
◇背景画像提供:フリー写真素材Canary様
◇編 曲:J. ブラームス ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma