ブラームス/管弦楽曲集
(J. Brahms : The Complete Orchestral Works)

Johannes Brahms, 1833〜1897
19世紀ロマン派の作曲家たちにとって、その時期に近代的発展を遂げたオーケストラは魅力的な媒体であり、結果として多数の管弦楽曲が生まれました。
交響曲を除く純粋の管弦楽曲では、ベートーヴェン以降だけを見ても、リストやチャイコフスキー、ドヴォルザークやリヒャルト・シュトラウスなど、多くの作曲家がこのジャンルで今日までレパートリーに残る作品を遺しております。

ブラームスはドイツ・ロマン派の大家ですが、純粋に管弦楽のための作品は意外に少なく、交響曲を除くそれらは2曲のセレナーデ、1曲の変奏曲、2曲の序曲と、合計5曲のみでございます。
さらに、2つのセレナーデは初期の作品で、ブラームス円熟期の管弦楽曲は「ハイドンの主題による変奏曲」以降の3曲しかございません。
しかしながら、これらの作品はブラームスらしい少数精鋭でございまして、いずれも特有の魅力を備えた傑作・佳作ぞろいでございます。

「あそびの音楽館」では、これら5つの作品を、ピアノ連弾のための編曲で公開することを試みました。
ピアノのみによるブラームスの管弦楽曲集、幾分なりともお楽しみいただければ幸甚でございます。

(2004.6.15〜2025.2.17)

 セレナーデ第1番ニ長調 作品11(Serenade No.1 in D major, Op.11) 
 セレナーデ第2番イ長調 作品16(Serenade No.2 in A major, Op.16) 
 ハイドンの主題による変奏曲 作品56b
   (Variationen über ein Thema von Joseph Haydn, Op.56b) 
 大学祝典序曲 作品80(Akademische Fest-Ouvertüre, Op.80) 
 悲劇的序曲 作品81(Tragische Ouvertüre, Op.81) 

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◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編曲:J. ブラームス ◇編曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録 音:jimma