ブラームス/管弦楽曲集 (J. Brahms : The Complete Orchestral Works) |
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19世紀ロマン派の作曲家たちにとって、その時期に近代的発展を遂げたオーケストラは魅力的な媒体であり、結果として多数の管弦楽曲が生まれました。 交響曲を除く純粋の管弦楽曲では、ベートーヴェン以降だけを見ても、リストやチャイコフスキー、ドヴォルザークやリヒャルト・シュトラウスなど、多くの作曲家がこのジャンルで今日までレパートリーに残る作品を遺しております。
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ブラームスはドイツ・ロマン派の大家ですが、純粋に管弦楽のための作品は意外に少なく、交響曲を除くそれらは2曲のセレナーデ、1曲の変奏曲、2曲の序曲と、合計5曲のみでございます。 さらに、2つのセレナーデは初期の作品で、ブラームス円熟期の管弦楽曲は「ハイドンの主題による変奏曲」以降の3曲しかございません。 しかしながら、これらの作品はブラームスらしい少数精鋭でございまして、いずれも特有の魅力を備えた傑作・佳作ぞろいでございます。
「あそびの音楽館」では、これら5つの作品を、ピアノ連弾のための編曲で公開することを試みました。 |
(2004.6.15〜2025.2.17) |