カゼッラ/スカルラッティアーナ 作品44 (Alfredo Casella : Scarlattiana, Op.44) |
カゼッラはレスピーギ(Ottorino Respighi;1879〜1936)、ピツェッティ(Ildebrando Pizzetti;1880〜1968)、マリピエロ(Gian Francesco Malipiero;1882〜1973)とともに、20世紀前半のイタリアを代表する作曲家でございます。 カゼッラの作風はフォーレふうの後期ロマン派からシェーンベルク的な表現主義まで、非常に幅広いものでしたが、それとは別にヴィヴァルディをはじめとするバロック音楽の復興に尽力しました。
「スカルラッティアーナ」は1926年、43歳の年の作品で、イタリア・バロック期の鍵盤楽器音楽の代表的存在、ドメニコ・スカルラッティ(Giuseppe Domenico Scarlatti;1685〜1757)のソナタに対するリスペクトの音楽化でございます。 全曲は5つの楽章から成り、20世紀的な書法を隠し味としながらも、ディヴェルティメントふうに緩い構成による楽しい音楽となっております。
ここで使用しておりますスコアは、カゼッラ自身の手に成る2台ピアノ用の編曲でございます。 |