ガーシュイン/ピアノ協奏曲へ調 (G. Gershwin : Piano Concerto in F) |
1924年に初演された「ラプソディ・イン・ブルー」は、指揮者のウォルター・ダムロッシュ(Walter Johannes Damrosch;1862〜1950)に強い印象を与えました。 当時ニューヨーク交響楽団の首席指揮者を務めていたダムロッシュは、弱冠26歳のガーシュインに「本格的なピアノ協奏曲」の作曲を依頼。ところが、それまで本格的にクラシック音楽を学んだことのないガーシュインは、仕事を受けた後で作曲理論や管弦楽法の書籍を慌ただしく購入、付け焼刃的に知識を身に着けたそうでございます。
ピアノ協奏曲は1925年に完成。12月にガーシュインのピアノ独奏、ダムロッシュ指揮ニューヨーク交響楽団の演奏で初演され、一般聴衆には好評でしたが、批評家などクラシック楽壇では評価が分かれ、例えばストラヴィンスキーは激賞、プロコフィエフは嫌悪という真反対の態度をとっております。 全曲は3楽章構成、第1楽章は変則的なソナタ形式、終楽章はロンド風味と、ガーシュインが短期間に吸収したクラシック音楽の知識が反映されているようです。とはいえ、そうした形式はきわめて自由に扱われており、また全曲を通して循環形式的な共通楽想の設定、チャールストンやブルースなどジャズの要素の大胆な導入など、実に斬新かつ意欲的な音楽となっております。 「あそびの音楽館」では、この作品を作曲者自身による2台ピアノのための編曲で掲載してみました。お楽しみいただければ幸甚です。 |
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◇あそびのピアノ連弾に戻ります◇ | |
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◇編曲:G. ガーシュイン ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma | |