プーランク/牝鹿
(F. Poulenc : Les Biches)

20世紀の前半、ディアギレフ(Sergei Diaghilev:1872〜1929)主催のバレエ・リュスは、ストラヴィンスキーをはじめとする多彩な作曲家によるバレエ作品を次々に上演し、パリの舞台を席巻しておりました。
1923年、24歳のプーランクはディアギレフの「現代の『レ・シルフィード』というべき作品を」という要請を受けで、大いに意欲と熱意をもって最初のバレエ曲に取り組みました。

プーランクはマリー・ローランサン(Marie Laurencin;1883〜1956年)の絵画からインスピレーションを受け、特定のストーリーをもたないバレエを作曲しました。
バレエは1924年1月にモンテカルロで初演され、5月にはパリで初演されて、ともに成功を収めました。

全曲は9曲から成り、プーランクの多様式手法が遺憾なく発揮された魅力的な音楽となっております。

ここでは、この曲を2台ピアノ用のアレンジで掲載しております。
お楽しみいただければ幸甚でございます。


第1曲/序曲(I. Ouverture) 
第2曲/ロンド―(II. Rondeau) 
第3曲/踊りの歌(III. Chanson Dansée) 
第4曲/アダージエット(IV. Adagietto) 
第5曲/遊戯(V. Jeu) 
第6曲/ラグ・マズルカ(VI. Rag. Mazurka) 
第7曲/アンダンティーノ(VII. Andantino) 
第8曲/小さな踊りの歌(VIII. Petite Chanson Dansée) 
第9曲/フィナーレ(IX. Finale) 

牝鹿・全曲連続再生 

◇あそびのピアノ連弾に戻ります◇
◇背景画像提供:自然いっぱいの素材集
◇編曲・MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma