| ヴィヴァルディ/四季 (A. Vivaldi : Le quattro stagioni) |
| ヴィヴァルディは大量の作品を遺しておりますが、その中でも「四季」はとびぬけて知られております。 本来、「四季」は1620年代の中頃にアムステルダムで出版されたヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」の最初の4曲をピックアップしたもので、ヴィヴァルディ自身の与り知らないことでございます。 ヴィヴァルディは没後急速に知名度を失いましたが、19世紀になってバッハが再評価される際に、その作品の一部にヴィヴァルディの曲が用いられていることによって、その名が興味をもって蘇りました。 20世紀になると、カゼッラやマリピエロらによって作品の収集と研究が進み、1949年にはリコルディ社が「四季」を出版しました。そして1951年のシュトゥットガルト室内管弦楽団、1955年のイ・ムジチ合奏団によるレコードの大ヒットによって、「四季」は一躍クラシックの超有名曲となりました。 「四季」は長調の「春」「秋」と短調の「夏」「冬」の鮮やかな対照、きわめて魅力的な旋律と和声の妙、作曲者自身による各楽章への標題的なソネットの記入など、聴く者の興味を惹く要素が満載で、長く忘れられていたことが信じられないほどでございます。
ここで取り上げておりますピアノ連弾用の編曲は、トーニ(Alceo Toni:1884〜1969)の手に成るものでございます。 |
| ◇あそびのピアノ連弾に戻ります◇ | |
| ◇編曲:C. トーニ ◇MIDIデータ作成:Jun-T ◇録音:jimma | |